この大学に来なければ、AEDに触ることもなかった。
その瞬間、教室はシンと静まり返りました。救急教育での最初の授業でのこと。「大切な人が突然倒れた時、あなたはその人を救えますか?」という先生の問いに、誰も答えられなかったからです。「どうしたら命を救えるのか、それを学ぶのがこの学部です」との言葉に、「ああ、大学、来たな」と実感しました。先生の言葉通り、スポーツ健康科学部ではAEDを使った心肺蘇生や水難救助などの一次救命を学びます。そうかと思えば、鶏を卵から育てて殺して食べるまでのドキュメンタリーを観ることも。救命実習の時などは緊張しますが、体育教師を目指す僕にとっては子どもの命と向き合う前の大切な経験ですね。勿論、いま誰かが倒れていたら必ず助けにいきます。
「こんな自分いた?」と知らない自分に驚いている。
僕はもともと真面目な方で、人前に立つタイプではないと思っていました。ところが教職課程の仲間と実習を重ねるうちに「どうやら自分の考えている自分と、仲間が見ている自分は違うな」と。例えば、僕の模擬授業の生徒役をした友人からは「面白いね」「楽しいヤツだ」と言われ、新たな一面を発見できるんですよ。この仲間とは「みんなで教員免許を取るぞ!」と、授業以外も教育学習支援センターに「第2の部屋か」と思う程に集まりながら勉強する毎日で、男女を超えた友情は一生の財産。そんな勉強会でも、ついみんなを盛り上げようとする自分がいて、きっと今の僕を中学生の僕が見たら“ビビる”んじゃないかな。お、積極的に動いてるって。
失敗したら取り返す。バスケも、教職の勉強も。
それにどんなに忙しくても大好きなバスケは続けたいと、休日や夜は地元のバスケチームで汗を流しています。僕がバスケを好きな理由は、点を取られてもすぐに取り返せて、常に逆転劇があること。そしてこれは教職の勉強も同じで、模擬授業で失敗しても次に巻き返そう、ミスから何かをつかもうと頑張ることにより、成長できているのかもしれません。
来週からは母校での教育実習が始まりますが、先生の言葉で印象的なのは「指導力のない教師ほどよく怒る」というもの。居眠りする生徒を叱るのは力がないからで、本当に完成された教師なら、自分に惹きつける授業ができるというんですね。僕はまだ駆け出しですが、いつか信頼される先生になれるよう、まずは失敗を恐れず、子どもたちにぶつかっていきますよ。
生徒たちと真っすぐ向き合う、その日のために。
「RKUでの一番の収穫は?」と聞かれたら、「進むべき道を見つけられたこと」と自信をもって答えます。やりたいことに向けてならすごく頑張れるし、自分を好きになれることも知ったから。そして来春、教師になったら、子ども達にはこう伝えるつもりです。「夢を見つけて頑張っていこう。君は一人じゃないよ」と。
古野君よりひとこと
スポーツ健康科学科4年
古野 貴大
REALな一問一答
- 出身地 大阪府
- 血液型 A型
- 星座 牡牛座
- 趣味 バスケットボール、スポーツ観戦
- 出没スポット 5号館3階
- 好きな音楽 J-POP
- 好きなアーティスト AAA
- 好きな食べ物 オムライス
- 今一番行きたい国 シンガポール
- 愛読書 SLAM DUNK
- 尊敬する人物 柴田先生、濱野先生
- 最近一番うれしかったこと 大学生活が充実していること!
- 似ていると言われる芸能人 麒麟のエエ声のほう
- 好きなタイプ ショートカット、スタイルが良くてカワイイ子
- 休日は何をしている? バスケか友人と遊んでいます
- 無人島に一つだけ持っていくとしたら 信頼できる仲間
- 好きな言葉 REAL
- 子供の頃の夢 芸能人
- 10年後、何をしている? 幸せに生きている
- RKUの一番の魅力 結束力
- 高校生にひとこと 夢に向かって頑張ってください!
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※掲載内容は取材時のものです。また学年は2014年6月現在のものを採用しています。