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社会学科の恩田教授が韓国のテレビ局から番組の取材を受けました

韓国のケーブルテレビRtomatoが「新しいコミュニティ住まい」をテーマにしたドキュメンタリー番組制作のため来日し、社会学科の恩田教授が日本で普及しつつあるコレクティブハウスについてインタビューを受けました。

コレクティブハウスは独立した専用の住居と食堂など共用スペースをもち生活の一部を共同化する住まいです。食事はコモンミールとして月一回当番制で3人くらいが食事係となり、週2回から3回ほど共同食堂で夕食を共にします。もともと1960年代から70年代にかけてスウェーデンで働く女性の合理的な住まいとして導入され、日本では2003年に東京都荒川区で誕生しています。

・「無縁社会」と言われてきた日本で、東日本大震災以降人と人とのつながりや絆が改めて問われたように、公助や自助に対する共助の必要性や家族の個(孤)族化、家族を取り巻く地域社会の変化がその登場の背景としてあり、こうしたコレクティブハウスへのニーズが高まっています。現代人の失われた「共」領域、共有地(コモンズ)への郷愁とも言えます
・特に高齢者にとって自らの「知恵」と若い世代の「知識」の交流の場として期待されますが、本物の家族ではない他人との住まいという「擬制(疑似)家族」である点に変わりはありません。もともと日本のムラ社会は一つの家族(共族)のようなところがありましたから、こうした共同住宅はマチ社会の中でムラ社会がもつ濃密な社会関係を求めていると言えます。ただ日本ではマチ社会に「長屋」があり、そこでは共有空間を通してそれなりに家族間のつながりがありました。
・コレクティブハウス内の共助にととどまるならそれは大きな家族として地域から見ると孤立した状態であり、地域社会全体の中で共同住宅外の他の家族や近隣住民とのつながりを考えることが非常時に限らず大切です。韓国には高齢者が集まる敬老堂がありますが、異なる世代のふれいあいという点で独居老人の孤独死を避けるためにも、今後自宅や施設以外の「第三の場所」として日本だけでなく韓国でも増える可能性はあると言えます。

このような意見を恩田教授はイタンビューで述べました。

今回の番組は「韓国放送電波委員会」という政府が支援する制度に基づいた制作で、地上波テレビとケーブルテレビを含め毎年10件ほどが視聴者と国のためになるドキュメンタリー番組として選定されています。なお韓国の一般家庭では地上波よりもケーブルを通した視聴が多くなっています。
撮影は新松戸キャンパス2号館のラーニングコモンズで行われました。
番組は今年9月に韓国で放送される予定です。