経済学部・経済学科

ゼミ紹介

長澤ゼミ

「U.M」さん
に聞きました。​

分野:イギリス経済史、大西洋経済史
経済学部 経済学科 4年

「T.M」さん

「やりきった」。だからこそ、得られた大きな感動。

プレゼン大会は私の自信となり、将来につながる大きな財産です。

長澤ゼミの研究テーマを教えてください。

​長澤先生の3年ゼミでは、過去から現代までの世界経済の中からテーマを選び、関東最大規模の大学生学術発表会であるインナー大会のプレゼン部門へ出場します。また今年(2019年)は九州大学や関西大学など6大学によるインターゼミ大会にも参加しました。双方のプレゼンテーマは学生たちで決めます。ゼミ内のもう一つのグループは「ヴィーガン(完全菜食主義)」をテーマに決めましたが、私たちのグループはテーマ選びから難航。先生に相談し、話し合うなかで私たちは「ハラール フード」に焦点を当てることにしました。
「ハラール」とは、ムスリム(イスラム教徒)として許されたものを意味し、特に食品に関する規定の要件を満たしているものをハラール食品と言います。豚に由来するものは戒律で禁止されているため、研究を進めていくと、訪日・在日ムスリムはとんかつはもちろん、ラードで揚げた天ぷらなども食べることができないと知り、「ハラール」を起点にしてさまざまな問題が浮かび上がってきました。

U.Mさんはどのように研究に取り組みましたか?​

私たちのグループは、訪日されるムスリムの方に向けて、お寿司や牛肉料理などの「ハラールフード」を提供するお店をまとめた一冊のガイドブックを制作しました。お店に企画意図を伝えて、掲載許可を取り、英語の先生の協力も得て料理の紹介文を英訳。完成したガイドブックは、実際に浅草の観光センターなどに置いてもらうことができ、とてもやりがいを感じました。
この「ハラールフード」に関する研究内容を、インナー大会やインターゼミ大会でプレゼン。その発表が評価され、インターゼミ大会では賞を獲得することができました。
どんな相談にも優しく応じてくれる長澤先生、夏休みを費やして完成させたガイドブック、そしてグループの仲間と協力して臨んだプレゼン、感謝の気持ちや試行錯誤した苦労が合わさり、大会後に得たのは大きな感動でした。心の底から「やりきった」と思え、忘れることのできない経験になりました。

最後に長澤ゼミのアピールポイントや、ご自身の目標を教えてください。

長澤ゼミで得られる経験は、必ず大きな財産になります。現在、教員か企業か、2方向を考えながら就職活動を行っていますが、ゼミでの研究内容は私のアピールポイントになっています。振り返ると、高校時代は経済が苦手でしたが、高等学校教諭一種免許を取得するために本学科を志望し、身近な経済や自立したあとに必要となる社会保障の知識を得ることで、経済の面白さを感じるようになりました。高校生の頃の自分が想像していたよりも知識量は飛躍的に増え、先生や友人たちに恵まれ、多くの素晴らしい経験を得ることができました。4年生では卒業論文に取り組んでいきますが、「やりきった」そう思えるように頑張りたいと思っています。

※プライバシーに配慮し、学生の名前はイニシャル(姓・名)で記載しています。
※掲載内容は2020年取材当時のものです。