3.障害のある生徒のための「施設・設備・備品」


 はじめに、障害のある生徒のための施設・設備・備品などへの対応がどの程度なされているのかを見よう。表3.1は肢体不自由生徒が使う設備などの状況を見たものである。質問への回答は複数回答可となっている。施設など配備率は、(除非不)列に示された不明・非該当を除いたパーセントを見ることとした。


表3.1.肢体不自由生徒が使える施設・設備・備品


 肢体不自由の生徒が使える施設・設備・備品では、「段差解消のためのスロープ」(32.8%)と「男女共用の障害者用トイレ」(29.3%)について、それぞれ約3割の高校が使えると回答している。さらに、「手動車椅子」(21.8%)「男女別の障害者用トイレ」(20.2%)が使えるとする回答が約2割でそれに続く。

表3.2.視覚障害生徒が使える施設・設備・備品



 表3.2から、視覚障害の生徒が使える施設・設備・備品については、使えるとする高校の回答が「点字ブロック」で4.9%、「点字学習用の教材」で2.0%、「点字テープによる標識」で1.6%である。



表3.3.聴覚障害生徒が使える施設・設備・備品


 表3.3から、聴覚障害の生徒が使える施設・設備・備品については、「手話学習用の教材」で4.8%、「FM補聴器」で1.3%が使えるとの回答であった。



表3.4.病弱・虚弱生徒が使える施設・設備・備品


 表3.4をみると、病弱・虚弱の生徒が使える施設・設備・備品では、「段差解消のためのスロープ」が25.5%、「男女共用の障害者用トイレ」が24.2%で全体の約4分の1の高校で使えるとの回答があり、「手動車椅子」が18.8%、「男女別の障害者用トイレ」が16.3%で全体の2割弱でこれに続く。また、「エレベーター」が利用可能とする回答も1割以上(12.4%)あることがわかる。

「スロープ」や「トイレ」などの肢体不自由や病弱・虚弱の生徒が使える施設・設備・備品は、全体の3分の1から4分の1の高校でみられるが、視覚障害や聴覚障害の生徒が使える施設・設備・備品についてはいずれも5%に達せず、限られた高校のもののようである。





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