伝える力を持った指導者に スポーツを通してコミュニケーション能力を磨き、実践型授業で使える英語を取得する。その先に、海外で通用するサッカー指導者への未来がある

スポーツ健康科学部 スポーツコミュニケーション学科 1年 山 優大

「努力は報われる」と後輩たちに伝えたい

高校時代は、約150人の部員からなる強豪サッカー部に所属し、ゴールキーパーとして日々練習に打ち込んでいました。同じポジションには10人以上の選手がいて、スタメン争いはかなり熾烈。ゴールキーパーとしては上背がない私は「自分が選んだ道だから仕方がない」と腹をくくり、長所を伸ばすことを心がけました。身体能力を活かしたセービングとキックの精度を向上させるために、地道なトレーニングを繰り返し、最終的には2番手の位置までたどり着くことができたんです。正ゴールキーパーにはなれませんでしたが、部活では「努力は報われる」ということを学びました。この経験を下の世代にも伝えていきたいと考え、新たな目標に設定したのが、サッカーの指導者か教師になること。若い人たちを支え、ゴールに導いていくことが使命だと感じました。

指導者として必要な力を磨くために

指導者や教師を目指すうえで磨かなければならないのは「人と関わる力」、そして「人に伝える力」。この2つの力を伸ばせるかどうかを基準に大学を探すうちに、流経大のスポーツ健康科学部にスポーツコミュニケーション学科が新設されることを知りました。「スポーツを通じてコミュニケーションを学び、社会に活かす方法を考え出す」というコンセプトは、まさに自分の目的にピッタリ。迷うことなく進学を希望しました。まだ入学して1年も経っていませんが、この学科には本当に人と関わる授業が多いと思います。高校の時に本気でスポーツに取り組んでいた学生が多く、「どこの高校なの?」「どれくらいの成績を収めたの?」などと、会話が弾みやすいのも個人的にはうれしい点です。

体で感じるコミュニケーションの大切さ

一番好きな授業は、学科の必修科目でもある「スポーツコミュニケーション実習」。専用の器具が設置された野外のフィールドで、15人程度のグループとなり、体を動かしながらさまざまなプログラムに挑む「プロジェクトアドベンチャー」を体験します。例えば、ターザンロープを使って“島”から“島”へと渡るプログラムでは、狭いスペースにどうやったら全員が乗れるかを仲間と相談し合います。「体が大きい人が最初に外側を埋めて、後から内側に入ってきた人を中に押し込む」という作戦で課題をクリアしました。ほかにもユニークなプログラムがありますが、体験後には「意見が分かれた時にはしっかりと議論しなければならない」「リーダーがいないと物事が前に進まないケースもある」「それぞれの持ち味を理解して引き立て合えば大きな力になる」といったような、コミュニケーションに関する学びをたくさん得られます。また、チーム運営やスポーツビジネスについてもあわせて学習しています。

“使える”英語を身につけ、夢は世界へ!?

英語の授業が充実しているのも特長。「実践コミュニケーション英語」では、すべてのやりとりが英語で行われる中で、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングのスキルを実践的に高められています。最初は自己紹介をするのにも緊張していましたが、最近ではスムーズに言葉が出てくるようになりました。今後は、実際にスポーツをしながら英語を学ぶという面白いプログラムも用意されているようなので楽しみです。これからの大学生活で「スポーツ」「コミュニケーション」「英語」を同時に学んでいけば、海外クラブのコーチなんて夢にも手が届くかもしれないとワクワクしています。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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