たった一つの故郷のために 生まれ育った故郷を支え、発展させたいい。「公務員」という仕事の可能性を知り、そのビジョンはより確かなものになった。

法学部 自治行政学科 3年 興野 和希

愛する故郷・東海村に貢献するために

私が生まれ育ったのは、原子力発電所があることで知られている茨城県那珂郡東海村。主に科学技術産業と農業によって成り立っている村で、地方ならではの人の繋がりも大きな魅力です。だから、東京に遊びに行った時に、村と比べてドライに思える人間関係に少し驚くこともあります。そんな愛すべき地元に貢献したいと思い始めたのは、高校生の頃。将来「地方公務員として村役場で働く」という選択肢が自然と浮かんできました。 夢を叶えるためにまずは十分な知識を蓄えたいと考え、県内の大学を調べていくうちに出会ったのが流経大です。法学部の自治行政学科では、地方自治に関する専門的な知識が得られるうえ、公務員試験の受験を手厚くサポートしてくれると知り、進学を目指すことにしました。

地方自治の“リアル”に触れて

晴れて入学して感じたのは、この学科には“リアルな学び”があるということ。「法とキャリア」の授業では、市長や議員、警察官、消防士など、地方自治の最前線で活躍する方々から、生の声を聞くことができます。また、世界的なイベントの誘致に成功したエピソードを市議会の方から伺い、どこか消極的な印象のあった公務員の仕事のイメージがガラリと変わりました。「こんなことまでやれるんだ!」という驚きが、夢への思いをより強くしてくれたことを覚えています。 いま所属しているゼミで学んでいるのも「これからの地方行政のあり方」です。毎週課されるレポート作成や集団討論を通じて、幅広い意見が出にくいシステムを解消することや、民間と協力しながら地域を盛り上げることの重要性などを理解できてきました。私の所属するゼミは、先生と学生、そして学生同士の距離がとても近く、質問や議論がしやすいことも自慢です。流経大は、1年生から必ずゼミに所属することが求められ、そこで「ともに学ぶ」という意識が育まれるからかもしれません。

手強い難題も「できる」に変えていく

ボランティア活動では、龍ケ崎キャンパスから近い佐貫駅前のイルミネーション設置作業に参加しました。この作業は地元の青年会が行なっているもの。イルミネーションが設置されていく様子の一部始終を目の当たりにして、まちづくりにおける市民の役割の大きさを実感しました。行政と市民が足りないところを補い合うのは理想の形だと思います。 授業やボランティア活動を通して身についたのは、難しい課題に直面した時に、すぐに諦めるのではなく、どうしたら「できる」になるか思案するクセをつけること。さまざまなアプローチによる地域活性化の成功例に触れ、学べたことが大きかったと感じます。原子力発電所の問題や農業振興、高齢化など、考えなければならないことはたくさんありますが、世界で一つの故郷をよりよくしていけると信じています。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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