IT化が進む物流の世界で、人にしかできない仕事を。

経済学部 経営学科 3年 石 久実

学びを生かし、バイト先で新人教育担当者に

進路を考える際、とても悩んだのですが、「これから先、何十年も働くなら、社会や会社の仕組みを勉強しておきたい」と考え、流経大の経営学科に進むことを決めました。入学後は希望通りの学習ができていて、毎日が刺激的です。「人的資源管理論」という会社での従業員の重要性を学ぶ講義では、経営者や管理職に求められる能力について考えました。ただ「仕事ができる」「お金が稼げる」というだけでなく、「いかに部下のやる気を引き出すか」というマネジメントも非常に大切なんです。
私は学んだことを実践してみたくなり、アルバイト先の店長に「新人教育を任せてもらえないか」とお願いしました。「この仕事を何時までに終わらせて」というように、きちんと時間設定をしたり、進捗状況をこまめに確認したりすることで、新人でもスムーズに業務を進められるようになったと思います。当初は三か月だけ教育係に挑戦させてもらう予定だったのですが、結局二年間任せてもらうことができ、「大学で勉強したことは正しかったんだ」と改めて分かりました。

ゼミで痛感した「お金を稼ぐこと」の難しさ

ゼミでの活動も「学びの実践」として大きな経験でした。私が所属するゼミでは夏休みなどの長期休暇を利用してビジネスに挑戦しているのですが、これがなかなか難しくて…。二年生の時に「新入生はどんな授業を取ればいいのか、履修登録はどうすればいいのか悩んでいる」という課題を見つけ、有料の履修相談会を開催しました。しかし、ターゲットを経営学科の学生に絞ったことなどが原因で、結果は赤字。「課題を解決する」だけではビジネスとして成立させるのは難しく、利益を出すための工夫がいるんだと痛感しました。また、ゼミでは経営に関するトピックスを発信するブログの運営にも携わりました。集めた情報を整理し、目的に応じてアウトプットするという経験は社会に出てからも役に立つと信じています。

知識を増やし、人の役に立てる仕事を

卒業後の進路についてはまだ悩んでいるのですが、コンサルティング業かサービス業に就ければいいなと考えています。前者は「困りごとの解決に直接関われる」というのが魅力です。お金に関する制度などは、知っている人とそうでない人で大きく状況が変わってくるでしょう。自分の知識を生かして、人の役に立てる仕事にはやりがいを感じますね。後者については、飲食店やアパレルショップでのアルバイト経験が生かせると思います。
ただ、就職活動に不安を感じているのも事実です。昔から面接や大勢の人の前での発表が苦手なんですよ。「落とされたり、笑われたりしたらどうしよう…」と心配になり、上手く話せなくなるんです。大学でプレゼンテーションなどに挑戦し、多少克服できましたが、就活ではやはり緊張するでしょうね。少しでも自信をつけるために、二年生からインターンシップに参加するなど、周りより早く動きはじめているので、上手くいくよう努力を続けていきます。

※掲載内容、学年は取材時のものを採用しています。

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