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経済学部:教員紹介

石田 譲(イシダ ユズル)

ISHIDA,Yuzuru

学位:
性別:male

所属 (学部・職位・学内役職)
経済学部大学院経済学研究科 教授
研究室/連絡先
学歴/経歴
一橋大学 経済学研究科経済史専攻 博士課程満期退学
サッカーどころ静岡県出身で、中学・高校時代はサッカー部の名(迷)選手だったが、中年オジさんになってしまった今となっては(いわゆる団塊の世代)、走るより転がるほうが速い。
1960年代末の大学闘争のさなかに学生生活(横浜市大)をおくり、フランスの歴史家マルク・ブロックの言葉――「(あらゆるものの背後に)歴史が把握しようとするのは、人間たちである。そうすることのできない人は、せいぜい博識の未熟練労働者にすぎないだろう」(『歴史のための弁明』)に惹かれるものがあったこともあって、大学院(一橋大学大学院)へ進んでからは、社会史・生活史への関心を深めた。
趣味といえるほどのものはないが、木のぬくもりが好きで、木でできたカラクリおもちゃなど、ちょっと珍しいウッド・クラフトを集めている。
担当科目
指導方針/講義の目標/学生への希望
【西洋経済史】
歴史用語などの知識の習得だけでなく、歴史事象の背後にある目に見えない因果関係をつかみとる力を身につけるようにしたい。
【経済外国書講読】
テキストに描かれた事柄の社会的・経済的背景や、使用されている言葉の語源についても興味がもてるようにしたい。
【基礎演習I】
大学で学ぶために最低限必要なもの(文献の探し方、本の読み方、レジュメの作り方、レポートの書き方etc.)を身につけるようにしたい。
【専門演習I】
文献をていねいに読むことを通して読解力を養い、同時に、疑問点を自力で解き明かすためのノウハウを身につけるようにしたい。
【専門演習II】
ゼミ論の作成を通して、専門文献を読みこなす力を身につけるようにしたい。
研究・専攻分野
イギリス社会経済史
研究テーマ
14―15世紀のロンドンを対象に、ごく普通の人々(庶民)の具体的な生活を掘り起こしていきたいと思っている。――たとえば、一般家庭のゴミや糞尿は、どのように処理されていたのだろうか?働き手である夫に先立たれた貧しい家庭の妻は、どのように生計を立てていったのだろうか?等々。
実績 (著書・論文・研究発表)
私が大学院生として研究をはじめた頃、父が急逝した。私には、父が私のために密かに預金していてくれた10万円の郵便貯金が残されていた(それが私にとっての唯一の相続遺産であった)。私は、父の遺産を形のあるものにして残したいと思い、神田の古本屋で、中世ロンドンに関する10万円(当時の大卒初任給の約2倍)の史料集(11巻)を購入した。下記のロンドン史に関する拙論は、その史料集なくしてはありえないものであり、私にとっては、形を変えた父の遺産にほかならない。
「中世ロンドンにおける非市民層の増大」(『社会経済史学』42‐6、1977)
「1381年一揆におけるロンドン(1)」(『流通経済大学論集』14‐4、1980)
「中世ロンドンにおける治安維持(1)」(『流通経済大学論集』27‐4、1993)
所属学会
•社会経済史学会
•史学会
•London Topographical Society
•London Record Society
社会貢献活動
•社会経済史学会
•史学会
•London Topographical Society
•London Record Society
学生へのメッセージ
大学で学ぶことの多くは、今日学んで明日すぐに役立つというものではない。たとえば、断片的な知識なら短期間に詰め込むことも可能だが、ある事柄からそこに含まれる意味を読み取る力や、筋道を立てて考える力=思考力は、即席で身につけることは不可能だし、その効果をすぐに目に見える形で実感することもできない。しかし、読み取る力や思考力こそは、本来大学で習得すべき力なのではないだろうか。それは、肥料にたとえれば、すぐに効果の現れる速効性肥料ではなく、時間をかけてゆっくりじっくり効いてくる遅効性肥料のようなものだ。だから大学生活では、目先の成績ばかりに気をとられることなく、腰をすえ長期的視野に立って、読み取る力や思考力を磨いて欲しい。
ところで、学生でいる間はなかなか気付かないものだが、人生において大学時代ほど自由に時間が使えるときはない。また、大学生には有り余っている「若さ」というものは、(これもまた若いときにはなかなか実感できないのだが)失ってしまえば決して取り戻すことのできないものなのだ。だからこそ、若くて自由な時間がいっぱいある大学時代には、失敗を恐れず(失敗を恐れないことも若さの特権だ)、可能性を求めてあらゆることに挑戦して欲しい。