RKU 流通経済大学

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法学部:教員紹介

和田 律子(ワダ リツコ)

WADA Ritsuko

学位:
性別:female

所属 (学部・職位・学内役職)
法学部 教授
研究室/連絡先
eメールアドレス : wada@rku.ac.jp
学歴/経歴
東京生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。同大学院博士後期課程修了。
博士(文学)。1999年4月から、本学に勤務。
担当科目
指導方針/講義の目標/学生への希望
【担当科目】1年ゼミ、2年ゼミ、日本文学、現代文章論
【講義の目標】•日本文学では、古典文学を含めて、さまざまなジャンルの作品を取り上げています。図書館主催のポップにも積極的に参加しています。作品を深く読むことを通して、人間とは何かを考えていきます。また、短歌を作り、自分の心を深くみつめるきっかけにしています。作品集を作成し、ベストテンを選んでいます。ぜひ、参加してください。
•現代文章論では、自分の考えを他者に正確に伝えることを目指します。そのために必要な、書くこと・考えることを基本にして授業を進めます。技術と感性のバランスが大切な科目です。「カンド(漢度・感度)アップトレーニング」と称する基礎的訓練を毎時間おこない、授業のウォーミングアップとしています。
研究・専攻分野
【専門分野】
平安時代文学。主として、『更級日記』を中心にした日記文学研究と、平安時代後期の藤原頼通時代の文化圏の研究。
研究テーマ
「日記文学」は、その作品群は日本文学史のなかで限られた時代にしか現れず、世界文学史上も類を見ない、たいへん特異なジャンルです。そうした「日記文学」の独自性について、『更級日記』という具体的な作品をとおして考えたい、というのが私の大きなテーマです。とくに、時代の産物としての『更級日記』という視点から、文学、歴史学の枠組みを越えて、社会的文化的歴史的状況の分析も意義あることではないかと考え、その方法を模索しているところです。
また、平安時代後期の藤原頼通中心の文化世界の解明についても関心があり、文学作品の成立した土壌としての文化世界の意味についても考えています。
実績 (著書・論文・研究発表)
•「『更級日記』における宮仕えの記をめぐって」(『立教大学日本文学』第74号、1997年7月)・・本論文は、『更級日記』のなかでもっとも「物語的」といわれる場面をとりあげて、その場面や登場人物が『源氏物語』『紫式部日記』の場面や登場人物とぴたりと重なる事を検証し、その関連について論じたものです。その結論をとおして、物語と日記文学との区分けの問題にも触れています。『更級日記』や日記文学の特異性を中心に論じたものには、以下のようなものがあります。「『更級日記』終末部に関する試論」(『日記文学研究第二集』新典社2000年)、「『更級日記』-白き衵ということ」(『論集日記文学の地平』新典社2000年)、「『更級日記』の富士山」(『流通経済大学流通情報学部紀要』第4巻第2号2000年)等。
•「後冷泉朝文化圏と藤原頼通―平等院を中心としてー」(『論叢狭衣物語2』新典社2001年)・・本論文は、『更級日記』成立の背景について、当時の文学活動状況をとおして考察したものです。とくに、当時の関白藤原頼通の文化的功績について検証しています。関連論文には以下のようなものがあります。「高陽院関白藤原頼通―頼通中心の文芸世界をめぐってー」(『立教大学日本文学』第71号1995年12月)、「後冷泉朝文化圏の変質」(『流通経済大学法学部開校論集』2002年10月)、「藤原頼通の生涯(1)―「たづ君」の時代―」(『流経法学』第6巻第2号 2006・12 流通経済大学法学部紀要)等。
•編著書として、『更級日記の新研究』(新典社 平成2004年)があります。
•その他 『全訳古語辞典』(角川書店、2002年)、『東海道ちょっと物知りウォーキング』(勉誠出版、2001年)等々に執筆しています。
所属学会
【所属する主な学会】
中古文学会、日記文学研究会(運営委員)等
社会貢献活動
【社会における活動】
NPO法人クラブドラゴンズ文学講座「源氏物語を楽しむ会」講師等
学生へのメッセージ
担当科目の性格もあって、毎年受講生のみなさんの多くの文章を読む機会があります。文学の時間には、短歌(57577の歌)の実作もしますので、そうした文芸作品に触れる機会もあります。はじめのうちは、できない、書けない、と苦しんでいるみなさんですが、ふと気づくと、それぞれに楽しそうに作品作りに取り組んでいます。中には、授業の本題そっちのけで作品作りに没頭している方もいます。そうしてできあがった作品は、それぞれに個性的、感性豊かで、書いた方の声が聞こえてきそうなものばかりです。これらを前にして思う事がふたつあります。
ひとつは、書こうとする気持ち、書きたいと思う心、伝えようとする意欲、つまり、意志的に取り組む姿勢があれば、心にしみこむ作品ができるのだということ。もうひとつは、感動する心、豊かな感性をそなえた方が、流大にはこんなにたくさんいらっしゃるのだということ。こうした特性は、単に書くことについての能力というのではなく、人間性そのものに深く関わる本質的な能力といえるでしょう。
「感動が考える力を喚起する」という言葉があります。これは、感動できる豊かな感性と深く考える力をお持ちの流大生のみなさんのためにある言葉ではないでしょうか。そうしたみなさんの姿を、私は、まぶしく誇らしく見ています。